「莉奈ありがとう
俺帰るね」

「あ、うん!わかった」

「ばいばい」

「うん」

こうやって手振ってばいばいするの懐かしい

毎日手振ってたよ




思い出に浸りながら俺は玄関の鍵を開け家に入った


莉奈が俺に慣れるまで昔みたいに接した方がいいのかな

一人称も「ぼく」

今日はあんま考えてなかったから俺って言ってたけど。

莉奈のお母さんがいる前では流石に僕だったけどね。



この日はなかなか寝付けなかった

色んなことをずっと考えたから

これからの生き方を。