「俺好きな人いっ」

私は咄嗟にあまねちゃんの口を抑えた

「やめて！
いわないで…」

本当に自分勝手

「……そっか分かった言わないよ」

「ご、ごめん、私の、本当に良くない性格がね出ちゃって」

「大丈夫」

本当にそろそろ治したいなあ
この世に人間なんていっぱい居るんだから
私だけに注目してほしいなんて、さ


「はぁぁ疲れたわぁ、
あ！あまねくんごはん食べていく？」

「はい！ありがとうございます！」

「どう？仲良くなれた？」

「あーもう仲良しですよ！
だから安心して出張してきてください」


あーやばいなぁ迷走期間入りそう…
頭の中をたくさんのことが駆け巡ってる

「……！」

「…莉奈ちゃん？」

トントンとあまねちゃんに肩を触られて私を呼んでいることに気づいた。それまでは何を話してたのか全く聞こえなかった。ただお母さんとあまねちゃんが話してたってのは分かったけどね。

「えっ、あ、ごめん何？」

「はぁ莉奈だけが心配だわ～、
ほらごはんできたからって呼んだのよ」

あれもう、ごはんできてる？
そんなに考えてたんだ、

「大丈夫？」
そう言ってあまねちゃんの顔が近づいてくる

「うん。大丈夫！」

「そっか」

あまねちゃんは立ち上がる時私に耳打ちした

「寂しくなったらぎゅーしてあげるよ」
って
ちょっと息がくすぐったかったけど
その言葉で私の心が少し満たされた気がした