千秋の交通事故はどれくらいのものだったんだろうか。
体は大丈夫だろうか。

そんな心配と共に、これから自分たちの罪を償うのだと思うと重たい気持ちにもなった。
こんな風に暗い気持ちになるのなら、最初から千秋を追い詰めるようなことをしなければよかった。

強い後悔が4人を襲ったとき、目的の階に到着した。
こんな早い時間に制服姿でやってきた4人に目を向ける人は多い。

けれどそんな視線を気にする余裕も残されていなかった。
千秋がいる病室へ向かうと、そこが広い個室であることがわかった。

戸が完全に開いていて中から人の話声が聞こえてくる。


「千秋、千秋!」