依桜がなにかを企みつつある中、陽向汰は依桜に説教を始める
「目が覚めた時オレ依桜を見て誰かと思ったし衣桜のスッピンは見てられん」

「ひどーい😭」
陽向汰はあわてながら依桜を諭す
「だから、人の悪口は言うなってずーっと言ってるだろう!
依桜の悪い癖だ」

それを聞いていたスチュアートは
「君はお絵かきが得意なんだろうな鏡の前に2時間か?」
パフをポンポンする仕草をして見せる。
スチュアートもかなりの毒舌家なのか依桜の厚化粧を遠回しに指摘する。

「す、スチュアート言いすぎじゃない?」
ミオは彼の口を止めるが

「いや、僕のつれのミオに散々失礼な事ばかり言って
黙ってる訳には行かない」

「ありがとう」
ミオはスチュアートのそんな優しい言葉を聞いて嬉しくなった
「し、失礼な💢」
依桜はスチュアートをキッと睨む英語ならスチュアートの言い過ぎる言葉も依桜には伝わらないかもしれないと思ったからミオはこう切り出した。

「スチュアート私英語なら少し喋れるから英語でもいいよ」


「いや日本に来たら、まず日本語でしょう。郷に入っては郷に従えですよ」

「クスッスチュアートホントに日本派ね、」
どうやらミオに気を使って日本語を喋るのでは無いらしい
そんな和やかな2人の会話にイライラした依桜はキッと睨みながら甲高い声をだして叫ぶ

「アンタ家政婦でしょう
家政婦なら家政婦らしく陽向汰の家で早く仕事しときなさいよこんなとこ来るんじゃないわよ💢」


カチンと来たミオは
「家政婦?違います私は倉科コンポレーションのエンジニアですヨ
そこにボケーッと立つてる陽向汰の部下です、ソレ以上でも以下でも無い‼️」

「え?だって陽向汰は家政婦だって言ってコキ使うって・・・」

家政婦って職業に謝れ
あんまりやりたがらない家事の
スペシャリストだ
全部ぜーんぶできる人の事を家政婦さんって言うんだ、
しかも
仕事ではあるが知らない人の家を任せられる程の凄い事なんだぞ
ミオは依桜にそう言いたかったがまだ若い彼女には焼け石に水、馬の耳に念仏だろうと思い無駄な事は言わなかった。
いや言いたく無かった!!
こんな小娘に家事の重要さが分かるはずがない‼️
風水だって気の流れから住む人の運命を変えるとまで言う
きっと依桜の部屋は汚いのだろう🤣


フフツと馬鹿にして笑ったミオの顔を依桜は見逃さなかったまたイラッとした依桜が叫ぶ

「💢わたしねぇ、アンタの
上から目線が気に入らなかったの!!なんでも出来ますーみたいなーぁ、顔してバカにしてるの💢」

「ありゃま」
切れながら睨み付ける依桜が放つ罵声が耳障りだったからかスチュアートがミオの肩を軽く押す


「ミオ、行こうか
相手にするだけ疲れそうだ‼️」
スチュアートはそう言ってミオをうながす。

「そうですね」
ミオも軽く頷いた
せっかく日本に来たスチュアートにミオはこんな訳の分からないゴタゴタに付き合わせるのは申し訳なかった。
背中を押されるまま歩き出すと


「待て!!」
そんな二人に声を上げたのは陽向汰だった。

「ミオは俺に惚れてるんだ
お前、誰だ勝手に俺の女に手を出すな‼️」

「Mio isit true?」
スチュアートは目をパチクリさせて本当かと聞いた
「付き合ってないし彼女でもありません。」

「違います」
ミオはキッパリと言った

「ミオがそう思わなくても
そうなんだ!!
どこの🐴の骨か分からん奴にミオをやれるか!!」

「は?」


「馬の骨?どう言うイミ?」
スチュアートはミオに聞いた

「あのね、諺よ、馬の骨は、大きすぎて役に立たない、使い道のない事から素性の分からないものをいうのよ、
つまりは役に立たない人の事、普通、男親が娘が連れて来た時気に入らない男性に親が言う言葉よクスッ」


「Ohーミオなんでも知ってますね
でもオレは約立たずではアリマセン
仕事してるし会社の役に立ってマス」
スチュアートは外国人のノリで話し出す

「勿論よスチュアート、陽向汰、彼に変な事言わないで彼は会長が態々イギリスから呼び寄せる程の手腕よ!!」
ミオも陽向汰をキッと睨む

「ミオ、お前は、そいつがいいのか、俺より?」
ミオはポカーンとしてアハハ
「あ、当たり前よ、何倍もいいわよ何言ってんの?月とスッポンよ、ヤッパ馬鹿じゃないの学生の時勉強したの?エロの方に道それて頭ピーマンの様にすっからかーんじゃないの?🫑
頭振ってみ!」
ミオが言うと陽向汰は頭を振った
それを見ていたミオが陽向汰のクビ振りに合わせて声を上げる
「カランカラーン、すっからカーン」
と叫んだꉂꉂ ⱴ(‎-͈᷄ ε -͈᷅ ⱴ)ぷぷぷ〜
スチュアートが吹き出してしまった最後のスッカラカーンのカーンのとき陽向汰は勢いよくクビを上にあげた。
「ミオ、面白い」

それを見ていた依桜が
「乗りすぎよ陽向汰!
言われたまま頭ふらないで!!
馬鹿じゃないの💢」


はぁーと溜息をつき
ミオとスチュアートはカフェを出て行った陽向汰も後を追うが依桜が絡みついて走れなかった。

「金ヅルにがすか〰w」
依桜は陽向汰が大会社の御曹司と知るや自分の未来しか考えない
子供を孕めば陽向汰との結婚も夢じゃなく社長夫人も目の前だ
しかも大会社だ、そんじょそこらの会社ではなく海外まで股をかけて広がる上場企業だ
普通の贅沢ではなく上を超えた贅沢ができる絶対絶ー対!!
離さない!!園マークに溺れた依桜は妖怪並の執念に燃えていた。
ガツンガツンと頭を打ちながらも陽向汰のズボンに食い下がる

ズルズルズルーとズボンがすれる。チャックが落ちて陽向汰の太ももが顕になっても離さない、陽向汰も負けずとズルズルと足を引いて走る
エスカレーターに手をやるとスッポーンとズボンが抜けた
羽根のような軽さを覚えた陽向汰を追い越しエスカレーターの
手すりにまたがった依桜が陽向汰のズボンを顔にまいて横を猛スピードで、過ぎていった、

シャーって音を立てながら
その様子に🐍の様で陽向汰はドン引き

そしてエスカレーターのてすりが無くなる地点で依桜はワンバウンドをしてボテンとお尻から落ちたヤベパンツ丸出しヤンケ

陽向汰はくるりと背を翻し落ちてくるエスカレーターを駆け上がる、しかし、くたびれているせいか下に降りては駆け上がる、
下に着いては這い上がるを繰り返しもう少しという所で力尽き、

下に着く頃にまた駆け上がる依桜の目が、くたびれた陽向汰を笑いながら見つめるコワ、異様な雰囲気をかもしだす。

陽向汰はヘトヘトだが力をふりしぼり又かけあがる、依桜は大股開いて伸びている、通りすがりの子供が可哀想に思ったのか
おパンツの真ん中にエスカレーターの隣にあった観葉植物と寄せ植えしてあったシダを引き抜きパンツ丸出しの依桜に1枚かけてあげた

「お姉ちゃん恥ずかしくないの?」

その様子はアダムとイブの真ん中を隠した姿に似ていた

「近寄ったらダメよ」
ギラッとした依桜の目にきずいた母親は子供の手を引き寄せる。
子供は、母親の一言にビクッとして頷きながら依桜を避けて歩いた。


「触らぬ神に祟りなし」

それから人が集まり依桜は起き上がるのも恥ずかしいのでシダを真中にのせたまま警備員が来るまで我慢して動かなかった気を失ったマネ。

陽向汰は女の怖さを身をもって知った、あんなにあどけなく可愛かった依桜が妖怪ババアのような形相に変わり血走った目は身震いがする。

スッカリ憑き物が落ちた陽向汰はズボンを履いていない様子からすれ違う人すれ違う人に怪しまれ、パンツで前をかくしながらエレベーターに乗りほっとしたが
前を集中してかくしていたがスースする後ろに気づいた、やけに風通しがいい
「まさか」

パンツは、はいている 尻を触ると何とケツの穴のところが
🌜- ̗̀𖨆 ̖́-🌛ぱっか~んと空いてる、しかも擦りむいている ケッの穴がヒリヒリしているのに気づいた陽向汰はオケツに手をあてる、アレッアレッな、なんとパンツの一部分が敗れて切れ痔再発、陽向汰は風通しの良いお尻まで隠すテクはなく切れ痔丸出しでヒリヒリしながら
オジジの部屋までにげた

右見て左見て依桜が居ないのを確認してお尻をおさえつつオケツまるだしのまま、オジジの部屋をドンドンと叩いた。

松前がドアを開けると怯えたような陽向汰が破れパンツ一丁で
入ってきた。
前を破られていたら陽向のムスコも無事ではなかったかもしれない、擦りむくか捻挫するかして、使い物にはならなくなっていただろう。あわて転がり入って来た陽向汰を見て
ビックリしたのはオジジと松前だった。
後ろから見ると股の間から申し訳なさそうにブランブランする物体が丸見え

「アウチあの女にケツの毛までむしられたのか?陽向汰、あの女はやめとケと言っただろうが
お前のダイヤモンドじゃなければ倉科家の跡取りは出来ん
2個は大事にせいといっとるだろうが💢」
人を見る目がないとオジジも松前も呆れるばかり。

陽向汰はしこたま叱られ反省を口にした。?
見た目良けりゃ性格よりも、どれだけ陽向汰を満足させてくれるか、エッチに重点を置いていた楽しかればそれでいい、そんな甘い考えに銭ゲバな女は陽向汰が金持ちと知るや
身をよじって来る
それを知らない陽向汰ではなかったが遊ぶのにはちょうどいいと思ってしまっていた。

WinWinな関係こそ、あと腐れ無し、然しサバサバした関係を結び楽しむ、そんな女ばかりじゃないと、やっとわかった陽向汰だった。


依桜はホテルを出禁になってしまった、陽向汰の純金狙いだったのにぃー今日陽向汰を騙して
子作りを企てていたのに今日の排卵日に合わせて禁欲や準備をして来たのに、水の泡になってしまった。
恨めしそうにドドーンと立つホテルをながめつつ、来月の排卵日こそは、と決意を固める。
ただの金持ちでは無く最上級の金持ちと知っては余計気合いがはいる。
ワインは陽向汰を酔わせる秘策だったのにぃ~、
くやしがる依桜は立ち直りも早い
『未だ若いんだからチャンスは何度でも有るワ』と自分に言い聞かせネイルの予約をした

「なんせワ、タ、シ陽向汰のおきにいりだもん。」
依桜もケツに摩擦ですった赤いアザがありヒリヒリしたケツを抑えてひょこひょこと歩き出した。
出来ないスキップをトトトンアレトトントンカアレ?と進む
妖怪のような瞳は消え失せ又あどけない表情の依桜に戻って何処の誰の車か分からないバックミラーをみてニッコリ微笑顔を直し髪を梳く、笑顔可愛い確認をする。

Wwwワンワンワン、セントバーナードが車の中から吠える


依桜は飼い主にニッコリと微笑み犬を気づかれないようにギラッと睨む。
犬には男には見えない憎悪が見えたのかもしれない依桜の姿が、いや匂いが消えるまで泣き続けた。


陽向汰は依桜の事が魔女みたいに思え何回もかかる着信音に拒否設定をした


スッカリ疲れた陽向汰は安心したのかうつらうつらと眠りに落ちて行く。
どれくらいの時間がたったのか


ワインカラーのハーフドレスに
ダイヤモンドの可愛らしいデザインのネックレスをつけたミオが見栄えのいい上下のブルーのスーツをきたスチュアートと共に立っていた。

ミオは陽向汰を見下ろし
「大丈夫」
と言って軟膏を手渡した
「切れ痔、再発したんだって?痛い?」
と心配するミオに陽向汰は万遍な笑を見せる。

「ああ、痛い痛い
ミオ助けてくれ」
こんな時ミオは病人に優しい

「今日は一緒にいてくれるだろう痛いんだ!!」

そんな会話にスチュアートが入ってくる。

「今日はダメだ!!

いや今日からだめだ!!
ミオは俺の婚約者にな
ったんだ!!
お前を介抱するギリは無い」


「は?昨日あって今日、婚約したのか?
嘘だろう」


HAHAHAスチュアートは高らかに笑った

「ワタシ、ミオに一目惚れだった
ミオも同じだ、パートナーの欲しいオレと子供の欲しいミオ
時間をかけるのは無駄そんなんスッ飛ばして目的を達成するのがオレ流」


「は?愛を確かめて時間をかけて決める事だろうが!!」


「愛はしっかり確かめたさ
昨日の夜から、朝のついさっきまでな!!」


ミオは恥ずかしそうに俯いた

「こ、子作りしたのか?」

「まあ、話せば長くなるが手短に言うと そうだ‼️」
ガーンガーンガーン
陽向汰はひっくり返ってピクピク

「ミオ💢みそこなったぞ」
陽向汰は項垂れてソファによっかかりながら立てない


「もう、ミオは俺のパートナーだ、電話もするな 呼び出すな、まあ無理かなミオはイギリスへ連れ帰る。
もうお前とも会えないサ」


「そうなのスチュアートったらパパパと決めちゃうの
結婚即答だったワ、
ワタシ幸せになるし
子供もハーフできっと可愛いワ、楽しみいー❤いっぱい産むわよ〜出産したらお祝いはずんでね」

陽向汰の目の前でスチュアートはミオのおでこにチュッ

陽向汰の目から涙がポロポロとこぼれ陽向汰はミオの存在に今更ながらもう手の届かない所に行ってしまったのだと気付いた。

ミオは人を裏切らないスチュアートと幸せな家庭を手にいれるはずだ、
真っ黒な髪と金髪の髪の目鼻立ちの整った子供に囲まれ賑やかな笑いの絶えない家庭を持つことだろう向こうの親とも仲良くして・・・ウッウッぅぅぅぅ😭


「ミオ、ごめん、行かないてくれ、ミオだけを愛すよ
ミオだけがいいウッウッぅぅぅぅ😭」
陽向汰はミオの顔を見ながら最後のあがきを試みる

「陽向汰、遅いのよ
もっと早く聞きたかった
私はスチュアートと結ばれた
彼を大事にすると決めたの
さよなら、陽向汰」



「そんな、別れの挨拶みたいな事いうなよー😭ミオー」
泣き叫ぶ陽向汰を見ながらスチュアートはミオの手を取りドアを開けて出て行った。


さよなら陽向汰、頭の中で繰り返し繰り返しきこえてくるミオのサヨナラ。