そんな日々が過ぎミオのお腹の傷もまだ痛々しいが退院が決まった
「ミオなんでマンションに居ないんだよ」
冬華から何度もメッセージが
入っていた
「ああ、入院中だからね」
と返す
冬華は「え、何処が悪いんだ?何で知らせてくれなかった?」
と責め立てるようなメッセージもすぐ来た
冬華は電話に切り替えてかけてきた
「面倒臭いな」
と呟きつつミオはしぶしぶ出ることにした
「はい」
「何処の病院だ?」
冬華は息を切らしきいてくる
「もう退院するし」

「冬華さんどうしたの?
病院から?」

電話の向こうから柔らかいこえがした未だ朝の7時だ
とゆう事は・・・
しかも病院にいるなら看護師さんは名前じゃなくて先生をつけるはず
とゆう事は・・・
とゆう事か
付き合おうとか言ってて二股する気だったな💢?

陽向汰は見え見えの浮気をして来た、
しかし冬華は隠れた浮気をするヤツだったのか?
いやいやこの場合付き合って無いから浮気とは言えない
なんなん?匂わせ告白してきやがったくせに
もうちょっと観察しなきゃ文句も言えない
その夜冬華がやってきた

「大丈夫なのか?」
「うん、経過は順調」
凄くムカつくが彼氏認定していない以上攻めて詰め寄ることは出来ない彼氏じゃないから男と言うものは虫を飼って居るのか?浮気虫はアヘアホと鳴くのだろうか?


「あのさー冬華って私と付き合ってって言ってたよね?
本気?」

「もちろんだよ」

「それって結婚なんて意識してる?」

「勿論時間はかかるけど大丈夫俺を信じて待っててくれ」

「ん?何で時間がかかるのよ」
詰め寄るミオに
「え?エット色々事情があるんだよ」

「資産家のムスメと結婚とか?」

「な、なんで知ってるんだよ」


「は?図星」

「仕方が無いんだ
父親が長いこと世話になった爺ちゃんがいてオヤジに頼まれたんだ婆さんが亡くなる迄に、孫の花嫁姿を見せて幸せになるのを見せてあげたいからそれまで彼女と一緒にいて欲しいって
誓って手は出さないしそんな関係は持たない彼女にもミオの話しはしてあるからちょっとの間目を瞑ってほしい」
「えーやだ」
親父には大学迄出してもらった、血が繋がらないオレをわが子の様に育ててくれたんだ
しかも血の繋がらない兄弟も
俺を可愛がってくれて母も受け入れてくれた。
恩返しできるのは今しかない
だから

「だからって騙すのお婆さんを?」

「騙すんじゃない安心してもらうんだ」

「違うでしょ、もう
ウチくんな
そのバーあちゃんの孫を幸せにしてあげなよ」


一段一段階段を上って来た陽向汰がドアの前で止まる
中からミオの声がする


「違うって、ミオがいちばんなんだよ、1年くらいのフリなんだ、それが終われば俺が誰と結婚しようが勝手にしていいって約束なんだよ籍は彼女と入れないし
関係ももたない約束する
ミオが1番大事なんだ」

ミオはつかさずいいかえす
「困った人を助けるって
いうのは分かるよ
冬華はそういうオトコだからね、でも騙すのは違うんじゃないダメだよ
花嫁姿を見せるって事結婚式するんじゃんダメだよ騙すのは私は反対」

「違う、写真取るだけだ」

「は?資産家の親が黙ってないよ」

冬華は黙ってしまう
そこへ陽向汰が入って来た

その姿を見てミオは

「うわぁなんで来るんだよ
こんな時」

とつい声に出して言ってしまう
陽向汰はスンズンと足を鳴らしポイッと靴を歩きながら脱ぎ捨てソファーをカッコよく跨ぎギャーッと叫んでピョンピョンしている「イタタタこっ小指小指と叫んで居る」

「あらららら」
ミオは眉を顰めるソファを飛び越えた先にはテーブルがあるテーブルの足に上手く小指をブチ当てたらしい
意気揚々としていて足にも力が入っていたのだろう
これまた冬華がシッカリとテーブルを押さえた形だったんでヒットしたらしい
「普通に入ってこいよ」
ミオが呟く
涙がチョチョギレた目で陽向汰が痛い痛い後叫ぶ

「お前ミオは諦めろ
俺がミオと結婚するイテテ
幸せにするから安心シロ」

冬華もむかぁ💢ときて顔を赤くして言い返す
「は?お前あの時のヤツか?
お前じゃ役不足だ
テーブルも避けれんヤツは黙っトケ」

2人はメンチ切ったネコのようにグリグリ頭をつけながらピシピシと睨み合う
時々冬華が陽向汰の足のこ小指をワザと踏むイテテ

冬華がとりあえず悪黒猫で陽向汰はミケって感じか


「ゴメン私サ
お見合いするから
結婚急いでるし
この入院中に誰かと居ないと怖いと思ったし
子供産みたいし
早くしないと妊娠適齢期過ぎちゃうから」
2人は青くなっていがみ合いをやめた
「えっ✖️えっ(;゚Д゚)!」
冬華も資産家のムスメと偽装結婚の期間があるし

陽向汰もまだ独身に未練があるでしょう

「アンタらの為に未来の家族を諦められないアンタらはアンタらで勝手にやりなよ
オトコと女は体の作りが違う女は出産もあるから待てない、しかも子供すぐ出来るかわかんないじゃんコッチの事も考えて」

「子供産む為だけの結婚なら
スグ協力出来る」
「俺もイケル先に子供作るのもアリだ」


「は?私の話聞いてた私は両親が安心する未来の家族が欲しいのよワカレ」

「誰と見合いするんだ⁉️」

「知らんマッチングかもしれないし 街コンかもしれんし合コンかもしれん
アンタらじゃないことは確定‼️」
2人はとりあえず子供付きでミオをキープしとくかって気持なのか
キープされてたまるかミオはこぶしをグッと握る

「帰れ二人とも もう関わらないで
私は家庭が欲しいの
未来の旦那さんと恋がしたいの
あんたらみたいなポチャンポチャンな遊びじゃないの!!」

まだ結婚に踏み切れない二人はグッと言葉を飲み込んだ

その日から半月が過ぎた
ミオも高血圧の為時々😁通院をしている