クリスマスも近ずいた頃冬華からやっと連絡が来た、久しぶりに会いたいとLIN〇で来た。
(あれから何年)
ミオは頭で考えながら

「友達として会いたいのかな?
ちょっと昔の冬華の告白を思い出した就活中だったからナアナアに
なってしまったが・・・

あれから本当に連絡無いし、もう昔の話 冬華だって年頃だあの見てくれだし彼女もいるはず

職業も医者のはずモテないわけ無いワ 友達として気軽に
気にせず会ったら良いやん。」


いまだに車検を繰り返し頑張っている愛車を見て言う

あの頃は部品も変える度お金はかかった、もう幾ら使ったか分からない故障する度 部品をチェンジ

『またか』

修理にいくとイヤな顔をされるが何故か手放す気にはなれなかった。
車検も2年越しと言うレベル流石に遠出は出来ない
エンジンも 一回ではかかりにくい
その度┣¨‡┣¨‡る。

冬華とは今見たい映画を予約した、運良く3時からの席が取れた

久しぶりの再会に┣¨‡┣¨‡する
想像もする、あの時の冬華とはちがうはず27と言えばもう
立派な大人だろう




ミオはあの頃より少しスリムになりベージュのニットワンピースにくるぶしまでの黒いミニブーツ
髪は少しオシャレしてストロベリーブラウンに背中までのクルクルヘアー長い髪が好きじゃなくてカット代を辛抱したのだ!!
お洒落したのは冬華に会うためもあるけどクリスマスでみんなオシャレしているからそれだけの理由

ポンコツ車を駅近のパーキングに
止めた12月と言えど小春日和も手伝ってか白のコートを着れば寒さは感じない。


「駅前のカフェってここだよね」
キョロキョロと回りを見渡す

ウサギのでかい置物の前に寄り添い
冬華を待つ

ポンポンリズミカルに後ろから肩を叩かれ振り向く。

「冬華、遅いじゃな⚆⚆.ᐟ‪.ᐟ‪え?は?」
驚き 桃の木 なーんと肩を叩いたのは
冬華ではなく

「ひ、陽向汰」
ミオはビクつくように叫んだ!


「おう、偶然だなぁ」

「ヒィッ」
途端に冷や汗が吹き出した、やましい理由じゃなくて・・・
いや、やましいのか?

「何してるのミオ」
その声に又「ヒイッ」


前から現れたのは何と母だった

「お、お母さん‎՞ヤンケ」


母は素っ頓狂な声をあげるミオの隣に立つ男性を見た

「アラ、男気のないアンタにカレシ?まさかのカレシィイ⤴」
母はおどける様な目をして冷やかしてくる。
ミオと日向汰と目がバチッ

「ア、
アハハハハ‎;꜆꜄꜆꜄꜆ちが、違うよ
ねぇ ՞ ՞この人 上司、上司」

プックラポッチャリの見た目可愛いおばちゃん系の母はお団子頭を項垂れながら

「そうなの ガッカリ」
母親は母親なりに娘ノ行き先を心配している 29にもなって浮いた話もない。

テンション下げながら言ったがそこは客商売 変り目の早さで ニッコリして日向汰を見て

「まあまあ失礼しました
娘がお世話になっています」

「は、はあ いえいえ」

日向汰も少し恐縮気味だ
黒いスタンドコートを着こなし髪は
オールバック グレーのカジュアルパンツは足の長さを引き立たせた

「何処から見てもイケメンねぇ」
ポッリと母は呟く

「ママ՞ ՞、それより何してるの?」

「あ、ああ、このカフェのオーナーさんがパパの知り合いなのよ
元同じ職場でねママのケーキを気に入られてね ケーキをご注文頂いて
配達しに来たの
クリスマス限定みたいよ」


「え?このお店結構有名なのよ
スイーツだって売れ行きいいのになのにママのケーキ注文されたのママ スゴーイ」

ママは嬉しそうにしていたが慌てて
「ああ、丁度良かった
ミオ手伝って」
その言葉に頷いた

「うん、早く帰らないとお店も忙しいんじゃない
クリスマスだもん」

そういうとミオは腕まくりをしケーキを台車に乗せていると日向汰も

「お母さん手伝いま」
「お母さん手伝いますよ」
日向汰の声に被せるように背の高いイケメンが現れた。

カジュアルパンツは膝下から紐で絞りが入った黒にアイボリーのシャツに分厚い網目の白いカーディガン
クルクル巻き毛のクルリとしたオメメ 昔はこんな可愛い系じゃなかったはず・・・

「あらあらあら⊙д⊙
こちらが ミオのカレシ?」

母の言葉に一瞬間を置いたミオだったが 陽向汰と冬華は目をバチバチ⚡️

「ん、もう `ω´
違うよ、話しややこしくしないでヨ

冬華は6、7年会っていない
ト、モ、ダ、チ」

「あららララーそうなんかい‼️」
またもや母親は残念そうにガックリ



陽向汰と冬華のお陰で大量にあったクリスマスケーキの搬入も終わった。母親の美織は思わぬ男手を得て時間かからずラッキーだった。

「あなた達良かったらウチにいらっしゃい、お父さんが是非連れて来なさいって言ってるのよ
寒ブリのいいのが手に入って皆で
お昼の用意して待ってるって」


ミオは慌てて母美織の暴走を止める
昭和の母親は強引でカナリ ヤバ


「え?いいよ
日向汰も冬華も忙しいし
家まで1時間もかかるし ねぇ」
ミオは二人に同意を求めた

2人が
「はい 行きます」
と言った時
「え?」ミオは2人をビックリして見た その後直ぐ

「キャーアアァ日向汰ー」
ミオも見た事ある日向汰の取り巻きがアッと言う間に日向汰をクルリと
取りか込んだ
ミオはポイッと弾き出された




「凄いね日向汰く・・え!!」
母が呟くと同時に冬華も変な声を出し取り巻きに引っ張られて行った。


「ゲッエエェー」


「ほらね、
2人ともクリスマスには忙しいのよ」
ミオのつぶやきに母親も苦笑い
そんなミオに母親は心配そうに言った。


「ミオも29なんだからブラブラしていないで良い人見つけなさい
何時までも親は生きて居ないのよ
お父さんも早くカレシ連れて来い
ってヨ」

ミオはまたかと言う顔をする

「ハイハイ」
と返事をする何か言うとお説教が長々と始まるからだ
母親は配達用のワゴン車をサッサと運転して何かもっと言いたげだったが帰って行った きっとウチのお店も超いそがしいはずだ。

ヴヴヴーヴヴヴー
携帯のバイヴが震えるミオはバッグのポケットの携帯を手にした


「アレ冬華だ」
慌てて電話に出る

「さっきの彼、まさかカレシ」
ちょっとトーンを押さえた低い声がした。

「へ?違うよ」

「じゃあダレ」

「へ?ダレって」


「ダレ」
語気を強め冬華が言う

「ええ・・・っと ՞ ՞
し、職場の上司、上司」

嘘じゃない本当だ!!ん?アレ?
まるで浮気を咎められた彼女じゃん
しかもワタシビビってるし
なんで?

しかも冬華と会うのを楽しみにしてた、イヤイヤ勘違いしちゃイカン
久しぶりに会う友人だ楽しみにするのは仕方ないんじゃないかい

そんな考えも冬華に伝わったのか怪訝な声をする。


「いや彼は俺に闘志丸見せだった
喧嘩慣れしてる俺だから分かる
彼はミオに惚れているぞ」

そんな変な事を言いだして何がいいたいのかミオは我慢出来ず吹き出してしまう。

「ブッナイナイ
それは無い」
それは自信を持って言える彼は何度も私(ミオ)の前で女をとっかえひっかえを繰り返していた フッ今更
そんな訳あるわけ無い


ミオがケタケタ笑うので冬華も
勘違いか?と思え出した
「あれからどうなった?」
ミオが聞くと
「昼間の追っかけ?」

「うん」


「あいつらどっから聞きつけるんだかGPSでもつけてんじゃないか?ってぐらい出て来る」

「モテるんだね
あの怖い顔つきはどこへやら
髪型ひとつで変わるもんだね」