「お婆さんもお孫さんも、少しでも明日笑っていられますように!」


私はそう大きな声で叫んで、お婆さんにお守りを返す。


「ふふっ、ありがとう。優しいのね。でも、なんで健康お守りにお願いしたのかしら?」


「笑顔が一番の健康!って祖父がいつも言ってるんです!・・・でも正直、そんなの綺麗事だって分かってるんです」

「え・・・?」

お婆さんが不思議そうに私の顔を見つめる。