「えっ、ふつーに〝彼女〟」



少々、驚いた様子で、
でも、ちゃんと答えてくれる晴くん。



「............っ、ごめん、知らなかった、」



ここぞとばかりに、
恋愛偏差値の低さを出してしまったけど。



「ふっ。俺は、桜乃らしくて好きだけどね」



私の目の前で、笑ってそう言う晴くん。



そんな晴くんの笑顔に、
私の胸はキュンッとしてしまって。



「〜〜っ、晴くんっ、大好きっ‼︎」



──────ギュッと、晴くんに抱きついた。



でも、晴くんは.....................



「........................ん、ふぁあ、」



なんとも眠たそうな、大きなあくび。