そう。私が所属しているのは新選組同好会なのだ。

熱狂的な先輩たち5人と私だけで、同期も後輩もひとりもいない不人気サークル。でもみんな良い人だし、可愛がって貰っているはずだし、何だかんだ居心地は抜群なのだ。

「ふーん。あんたも歴史好きなの?」
「好きっていうか、新選組を尊敬しているといいますか」
「尊敬?」
「生き様的な?例えば近藤や土方は武家出身じゃない人が武士になるという夢を叶えて、武士以上の武士というプライドを持って高みを目指すんですよ」

武士になっても、新選組の名を賜っても、全国にその名を馳せても。一切妥協せずに国の為に突き進み続ける。やがて刀から銃に移り変わり不利な状況になろうとも、立ち止まらずに前を見続ける。

夢を叶えるには家柄も何も関係ない。必要なのは信念と努力。これは先日行われた“活動報告会”で熱く語った内容だった。