了解でーす、と私はサークル部屋に常備されている電気ケトルの電源を入れて、紙コップを取り出す。

時々“活動報告会”と称して、ティータイムが行われる為、お湯で溶かすだけのスティック飲料は沢山あるのだ。

何種類かある中から無糖のブラックコーヒーを選んで、紙コップに入れる。そして温まったお湯を上から注ぎいれた。

この立ち昇ってくる独特な香りが私は大好きだ。それに飲むと苦味を感じるけれど、口の中がフラットになる感覚がする。

煎れたてのコーヒーと適当に摘んできた洋菓子も一緒にして天音さんのところへ持っていく。

「・・・割と良い感じだね、ここ」
「ありがとうございます。はいどうぞ。これも良かったら食べて下さい」

天音さんはソファに全体重を掛けるように沈んでいた。どうやらここが気に入ってくれたらしい。