アイドルと仲良くなるなんて一般人の私には1億年早い。 近付いてファンから血祭りにあげられるほど心臓に毛が生えているわけでもないし、全力で保身に走りたいところだ。 「でもアンタは五月蝿くないし媚び売ってこないし、そこらへんの奴よりも楽かな」 「まぁ・・・そんなにアイドル興味もないもので」 「は?」 褒めてくれたかと思いきや、そのイラナイひと言で天音さんはまた不機嫌そうに眉を潜めた。