「運命に逆らうつもりなんですね」

「はい。帝さんと温が運命の番だとしても俺は温を手離しません」

「……そうですか」

「だから温のこと諦めて下さい」

「それは無理だな」

「運命の番から逃れるのは大変だと思います。だけど……」

「違う、そうじゃないんです」





帝さんは少しだけ悲しそうに笑った



「運命の番と番うことは俺にとって復讐なんです」



そう告げた








復讐……って







何に対する復讐かも分からないし

そんなことに温を巻き込もうとしているなら






「……内容次第では帝さんのこと殺します」

「話すから場所変えて良いですか?」




流石にスタッフルームだと誰か来るかもしれないので





「……お世話になっております。今から1部屋貸切にして貰って良いですか?」





近くのレストランを貸切にした