アルファの支配欲は人によって差があるものの

無いということは無い






帝さんがその欲をどれだけ抑えられるか分からない以上

温と共に居ることは危険過ぎる






「何で雇ったかなぁ……」

「何か言った?」

「ううん。それより服着ようか」

「うぇ!?」




顔を真っ赤にしながら慌てて服を着る温を横目に

帝さんを雇ったことを後悔していた





決めたのは俺だ




運命の番だと言われて頭が真っ白になってしまい

雇うと言ってしまった






もう少し冷静に判断出来ていれば雇うことは無かった

むしろ運命の番の存在なんて隠し通す







温のことになると冷静になれないのは俺の悪い所だな