「温、ごめんね」
「ううん。えっちゃんが居てくれるなら良い」
「勝手にイギリス行ったこと」
「そ……そうだよ。何で何も言わずにイギリスなんて……」
置いてかれて寂しかった
「温に運命の番が現れたから負けたくなくて、菫を成長させる為にイギリスのデザインコンテスト応募してたんだ」
「それならそう教えて欲しかった……何も言わずに離れられて寂しかった」
「ちゃんと最優秀賞取ったよ」
「えっちゃんなら当然の結果だね」
「ふふっ……」
えっちゃんの笑顔
やっぱり大好き
「えっちゃん……運命の番に出会ったんだよね?」
「うん。イギリスで出会ったデザイナー仲間」
「その人じゃなくていいの?」
「温がそれ言う?俺も温が良いんだよ」
運命の番じゃなくて僕を選んでくれる
それだけで僕は最高に幸せだ