「僕はえっちゃんが良い。運命の番とか知らない!!」



えっちゃんじゃなきゃ嫌だ

運命の番じゃなくてもえっちゃんと番になりたい





「言質取ったからね。二度と離れないからね」

「うん。絶対離れない」





良かった

えっちゃんを失わずに済む




安心した途端に



「温!?」

「腰抜けちゃった……」




力抜けちゃった





「温、モデル頑張って。応援する」

「ありがとう」

「それと、勝手に家族のことに首突っ込んでごめんね」

「どうしてお父さんのこと知ってたの?」

「昨日帰国して温に会いに行こうと思って家訪ねようとしたら知らない男が入って行くの見えて調べちゃった」






………えっちゃんを敵に回したくないと心の底から思った