え、何?


わ……かれ…るって何?




「温くん、大丈夫?顔色悪いけど」

「郁也さん……」

「怖かったよね。だけどお父さんのことはこっちで処理するから大丈夫だよ」



違う……

父さんのことはすでに頭から抜けてた







「えっちゃんに捨てられました」

「は?」

「別れるって……言われて」

「どういうこと?永斗が別れるって?」





郁也さんは有り得ないと言って僕の家に向かっていた車の進行方向を変更した





「戻るね。永斗から話聞こう」

「でも」

「なんでこういう所は春永さんに似てんだよ」








嫌だ……

戻りたくない


戻って改めて別れることを告げられたらキツイ





「い……くやさん……あの」

「ごらぁ!!!永斗ぉ!!!」






闇金の事務所の場所まで戻ったかと思ったら郁也さんが車の窓を開けて叫んだ