「きっちり揃ってんな。よし、じゃあ来週は300な」

「え?」

「お前の父親が作った借金は息子が払うんだろ?こいつに貸した1000万支払って貰うぜ」




1000……万

そんな大金流石に支払える訳がない

100万だって必死に貯めたお金だ




これでこの人と縁を切れると思ったのに




「おいおい、払えねぇってのか?」



僕はやっぱり無力なのか……




返す言葉も無く項垂れていると







「はい残り900。これで温とは縁を切って」

「なんで……」

「ただいま」

「えっちゃんっ……」








数ヶ月振りに会えた大好きな人




「何だくそがき。利子まで払えよ」

「利子くらい自分で払えよ」



父さんはえっちゃんの胸ぐらを掴んだ