えっちゃんが僕を守ってくれるように

僕も母さんも守りたい




「母さん……相談があるんだ」

「……何?」

「僕、本格的にモデルの仕事をしようと思う。オメガで母さんに心配ばかりかけてるけど僕はオメガであることを誇りに思うんだ」

「温……」

「オメガだったからえっちゃんにも出会えた。オメガだったからモデルの仕事も出来た。母さんがオメガとして僕を産んでくれたからだよ」

「うっ……み…つ」

「泣かないで。大変な道だと思うけどモデルのオーディション受けようと思ってる。受けてもいい?」





母さんは泣き過ぎて返事をしてくれなかったが

代わりに力強く抱き締め沢山首を縦に振ってくれた