グリント―ル国の中枢が、徐々に変化していった。
脈絡がなく建て回しのようだった各部署が、まるでシナプスが芽生えるかのようにつながり始めた。
アーロンは政務室を訪れてオルグや宰相補佐とたびたび接する。
シュテルツの体調がいいときには彼も交えて話し込む。
シュテルツは、
「自覚が芽生えて来られましたね」
嬉しそうに告げた。
「なにを言うのだ、上から目線で」
照れたように返した。
軍部は彼の真骨頂だった。
特に国境の有り方に力を入れ、バッハスとの境界に大幅な国軍を加えた。
全国の領主と懇談し、その領兵と国軍との融合を図っていく。有事の際、挙国一致の戦力を得るためだった。
また国軍の幹部の一人に、ラクレス隊の隊長だったガイを任命した。
彼は数万の兵の上に立つことになった。
* * * * *
脈絡がなく建て回しのようだった各部署が、まるでシナプスが芽生えるかのようにつながり始めた。
アーロンは政務室を訪れてオルグや宰相補佐とたびたび接する。
シュテルツの体調がいいときには彼も交えて話し込む。
シュテルツは、
「自覚が芽生えて来られましたね」
嬉しそうに告げた。
「なにを言うのだ、上から目線で」
照れたように返した。
軍部は彼の真骨頂だった。
特に国境の有り方に力を入れ、バッハスとの境界に大幅な国軍を加えた。
全国の領主と懇談し、その領兵と国軍との融合を図っていく。有事の際、挙国一致の戦力を得るためだった。
また国軍の幹部の一人に、ラクレス隊の隊長だったガイを任命した。
彼は数万の兵の上に立つことになった。
* * * * *