「シュテルツ様!」
側近が駆け寄った。
影は走り去ろうとし、兵が後を追う。
だがたちまち闇の中に消えた。
影は、被災した建物から金目の物を奪い取ろうとする盗人だった。
兵がシュテルツを抱き起す。
「これは!」
肩から鮮血が滴っていた。
「急げっ、すぐ医者に見せるのだ」
「ど、どこへお運びしますか」
「とりあえず王宮だ、あそこなら医務官がいる」
「そうだ、ご自宅はまだ遠い。王宮ならすぐそこだからな」
シュテルツを馬車に運び、慌ただしく走り出した。
* * * * *
側近が駆け寄った。
影は走り去ろうとし、兵が後を追う。
だがたちまち闇の中に消えた。
影は、被災した建物から金目の物を奪い取ろうとする盗人だった。
兵がシュテルツを抱き起す。
「これは!」
肩から鮮血が滴っていた。
「急げっ、すぐ医者に見せるのだ」
「ど、どこへお運びしますか」
「とりあえず王宮だ、あそこなら医務官がいる」
「そうだ、ご自宅はまだ遠い。王宮ならすぐそこだからな」
シュテルツを馬車に運び、慌ただしく走り出した。
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