「ミクル様、私もレオも、ミクル様が魔王様の花嫁と自覚できるよう、せめて精一杯お仕えさせてもらいますね」
ちっがーう! そんなこと言ってもらいたいんじゃなーい!
リナさんにしてはズレてる。
「そうだな。だって魔王様でも帰せないんじゃ、どうしようもないし。まあ、魔王様はきちんと花嫁って認識してくれてるんだから、ラッキーだと思ってみれば? 召喚しといて気に入らないとか困るじゃん」
「えっ、気に入らない……?」
召喚したあとで帰してもらえないのに、気に入られもしなかったら……
血の気が引いていく。
「大丈夫、大丈夫」
「魔王様の気持ちは、レオさんにはわからないじゃないですかー!」
「わかるよー」
「信用できなーい!」
魔王様がレオさんを作ったからって、魔王様と完全イコールじゃないでしょ!?