早朝とは思えないほどのテンションの高さにびっくりしてしまった。
普通にしていればすごく威厳と威圧感がある人なのに、こういうミーハーな面も持ち合わせているんだ。
「それで、それで? 私に『お願い』って何かしら?」
ワクワクしている空気が、全身から滲みでいた。
私の中で、一気に親しみが湧いてくるのを感じた。
私の着ていたサロペットにも興味を示してくれた人だ。
それも、リナさんにサロペットが何なのかを説明するために、私が1、2分くらいでささっと描いたラフなイラストを元に、急ぎで作ってもらったサロペットだ。
人間界のショッピング・モールに連れていってあげられたらいいのになー。
不意にそんな考えが浮かんだ。
一緒に服屋を片っ端から見て回ったら、きっと楽しんでもらえると思うし、そうしたら私だってうれしい。