私には赤ちゃんの頃からずっと一緒だった幼なじみの海堂 結(かいどう ゆう)がいた。

結は怖がりで気が弱くて、いつも泣いていた。
目立たなくて前髪で目は隠してたし、髪の毛はのボサボサだったな。
いつも泣きながら私の後ろに隠れていたんだ。

でも、結は弱虫だけどね、優しいの。
誰よりも思いやりの心を持っていて、私はそんな結が大好きだったんだ。

私と結な一緒に小学生になった。

結は気弱な性格をしているからいじめっ子達に目をつけられてからかわれたりしていじめられていた。

私は毎日泣いている結に仕方ないな〜って言っていつも慰めていじめっ子達にも怒っての繰り返し。

結が泣いてる時に言っている言葉があった。


『結?どんなことがあっても顔を上げて前を見て?どんなことがあっても下は向かない。
大丈夫。結はありのままでいいんだよ。
結はそのままでいい。
そのままの結だからいいんだよ?』

そういうと、結は必ず泣き止む。
嬉しそうな、ホッとした顔をして笑うんだ。