何も言えずにただ呆然と立つ私を見て

『あーちゃん。何か言ってよぉ。
僕これからどうすればいいの?
あーちゃんがいない生活なんて考えられないよ。』

ハッとした。

そうだ。
不安なのは苦しいのは私よりも結だ。

気が弱くて、いつも泣いているような結だ。
これからのことが不安だろう。

だから私は泣き出したい気持ちを頑張って抑えて言った。


『大丈夫だよ!結!
離れててもずっと一緒!
結が辛い時は私を思い出して?
結はありのままでいいの。
前を向いて少しずつ進めばいい。
あっちでも焦らないでゆっくりでいいの。
それに一生会えないわけじゃないんだから大丈夫!またいつか会おう?』