クレアは異変に察知して止めようとしたが遅かった。


「だめっ!!見ちゃだめよ、紫音!!!」




あたしはシルヴィーヌに顎をつかまれ、無理やり上を向かせられると、シルヴィーヌのゼルと同じ真っ赤な瞳を見てしまった。


シルヴィーヌは妖しく微笑む。

「ちょっと眠っててもらえるかしら」


ちょっと高めのトーンのシルヴィーヌの声が頭に響く。






あたしはそのまま意識を失った―――……。