こんなただでさえ美男美女が多いパーティの中で一際目立つ人。
あたしはすぐその人がシルヴィーヌだということがわかった。
はっきり言ってこの世のものとは思えない美女。
腰まである長い金髪に白の大きく胸元を出した大人っぽいドレスを身にまとってパーティの中を優雅な足どりで歩く。
「――……シルヴィーヌね…」
クレアがぼそりと耳をすまさなきゃならない声で呟く。
あたしはふと頭によぎる。
あの人の方が相応しいんじゃないかって。
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