周りの偉い人達から変な視線を痛いほど浴びるあたし。
「もう! あんたのせいで変な目で見られてるじゃん!! 子どもはどっか行け」
あたしは軽くクォールを追い出すようにシッシッと言うと、子どものくせに短く チッ と言ってどっか行った。
「何あれ、子どものくせに性悪〜〜!!」
あたしは人混みの中に紛れ込むクォールに嫌味ったらしく舌を出した。
「まぁ紫音、少なからずゼルのこと憧れてるやつなんているんだよ、じゃあ、俺は女の子が呼んでるんで☆」
そう言ってセレスは去っていった。
何しにきたのよ! あんたは!!
心の中で突っ込むあたしの視界に映った人にあたしは息を飲んだ。