「この本を直してくれたリアーナ嬢が、本当に輝いて見えたんだ」

取り繕った私を愛してしまったとでもいうのだろうか。

あれはただ、醜い私が自分を偽っていただけ。

しかし、それでもこの人が私に婚約を申し込むほど好きになってしまったというのなら、ちゃんと向き合おう。

「カイン様、私の話を聞いて下さいますか?」

私はお姉様に嫉妬していたこと、ロイド様の愛を求めていたこと、自分の利益のために能力を使っていたことを正直に話した。

きっと、失望される。

そんなことは分かっているわ。

だって、私はお姉様にみたいに美しくないもの。