「リアーナ嬢、君を必ず幸せにすること誓おう。どうか、私と結婚してくれ」
「君が心から笑えるように、ずっと君の隣で一緒に歩もう」
それは昔読んだ絵本の王子様より格好良くて、素敵な台詞だった。
その時、ふとお姉様の言葉がよぎった。
「リアーナ、悪女になりたいのなら徹底的になりなさい。リアーナ、貴方は悪女には程遠い。それでは、ただの私の可愛い妹ですわ」
お姉様の言葉を思い出し、私はある決意をする。
「ふふっ」
「リアーナ嬢?」
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