「私、お姉様に意地悪なことだってしましたわ・・・!それに、それに・・・!」

「リアーナ嬢、それで姉君は君を嫌っていると言ったのか?」

「・・・言いませんわ。お姉様は優しいですもの・・・」


「違うよ。リアーナ嬢は勘違いをしている。きっと姉君は、君が優しい人間だと知っているだけだ」

「・・・優しくて、努力家な君を私も知っている。あの日から、君に目を奪われてばかりだ」


カイン様が私の頬の涙をハンカチで拭った。