確かこの世界は魔法が使える。
属性というものがあってそれは、
土、水、氷、風、炎、光、闇。
光と闇魔法を扱える者はごく稀にしか現れないそうだ。
確かスミレの属性は氷。
ごく普通の属性ね。
「あぁ！もう！どうすればいいのよーー！」
私は叫んだ。
すると遠くの方からバタバタという足音が聞こえた。
バンッ！！！
勢いよく開かれたドア。
「スミレ様！いかがされましたか？」
綺麗な女性。
茶色のお団子にメイド服。
確かこの人はスミレの専属メイドの、
美紀。
「え、っとなんでもないー、。」
私はそう誤魔化した。
「なんでもないわけないでしょう！さぁお嬢様！今日は社交会ですよ！準備を！」
美紀は人差し指をピンと立てて私に言ってきた。
げ……。
社交会って確か1番最初のイベントよね。
スミレは皇太子に一目惚れし、
皇太子含む、攻略対象3人に気に入られた主人公を妬み、スミレが主人公に、嫌がらせをする。
うん、まずはこのイベントを阻止しないと。
ー全ては死亡、バットエンドを回避するために！