「嫌です怖いです」



でも,とてもとてもそれはもうおモテになる響くんの一言がとても大きいのは事実でして。



「じゃあ,いいの?」

「よ,よくありませぇぇぇん……」



私は惑いながらも,咄嗟に否定し縮こまった。



「そっその前に,ちょっと彼氏と別れ話しなきゃなので……あとで,明日で……やー100年後とかでも……」

「だー,め」



たっぷりとした音で,上目に見た私は響くんにスマホを没収される。

自分の心情は後で整えるとして,一刻も早く別れなきゃと言う気持ちで一杯だった私は,当然ながら驚いて取り返そうとした。



「ちーがう。とーかちゃん,隣のクラスの佐久間煌芽と"付き合ったまま"俺の彼女になって」

「は……」



涙目を点にする私。