前と違って,2回目は感じる余裕がある。

柔らかくて,あつくて,恥ずかしい。

苦しいのに,たまに反応を窺い楽しむような焦れったい間を持たれたり。

はむっと唇を挟まれて,思わずふっと声が漏れた。

目の前がちかちかして一気に赤くなる私を見た響くんは,楽しそうに笑う。



「桃花,大好き。あんまりわるいこと教えると怒っちゃいそーだから,今日はここまでにしてあげる」

「えっ! え?」



これ以上,何をするつもりなんですか?!?

それに,またっっ名前!

とんっと頭を傾けた。

響くんの心臓の当たりに,丁度おでこが当たる。



「もういちど,もう一度お願いしてもいいですか……? 響……」

「? 何を? とーかちゃん。ちゅー?」

「ちがっ,そうじゃ,なくて」



キスはもう,これ以上は爆発してしまいます。

私は,慣れてないから。