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扉が閉じた途端、腰が向けた。
外からは3人の争う声が聞こえる。その声を聞くと涙が止まらなくなった。
今まで嘘をついていたこと。それによって悲しませてしまったこと。すべて自分が悪い。
体を支える気力はなく、扉にもたら掛かって3人の話を聞いていた。
次の日の朝。雲のない晴天だ。次もまた次も。誰かがスイッチを切り替えたように雨が降らなくなった。
あの日の翌日、学校に行くと蘭が抱きしめてくれた。そのときに何故か泣いてしまった。苦しくも悲しくもないのに泣いた。
雨が降るといつもより一本遅い電車にのり、車両を変える。朝陽に会わないようにした。
そんな生活になれてきた七月下旬。明日から夏休みという日も晴天だった。
