されるがままに足を進めた。
ゆっくりと進み、十歩ほど進んだときに足が止まった。
「目を開けてもいいよ」
ゆっくりと目を開けていく。眩しい光で目がかすみ、はっきりと見えない。しばらくすると黄色い花が見えた。
「えっ……ひまわり」
目の前にひまわり畑が広がっていた。大きいものから小さいもの。たくさんのひまわりが咲いている。
「美空の家の前の公園で、ひまわり畑がつくられるだろ。それ見て俺が、『美空はひまわりみたいだな』って言ったんだ。そしたら満面の笑みで美空、『じゃあいつかもっと大きなひまわり畑に行って私とひまわりで写真撮りたいな』て言ったんだ。その時『いつか俺が行かせる』って約束したんだ」