「やっぱ昴汰のせいじゃん!」
かなに送られてたらすぐ見るもん。知らないってことは、まぁそういうことだと思ったけど。
はぁ、大袈裟にため息をつきながら、じとっと昴汰をにらむ。
「うわぁやらかした。僕のせいだ。花菜乃ごめん!」
ぺこっと頭まで下げて昴汰が謝る。
なんか、かなが悪いことしてる気がしてきた…。
「まぁ、別にいいけど…っていうか、その花火大会いつ始まるの?」
ずっと立ち話してたけど、よく考えたら時間ないって昴汰言ってたし。
「時間?それはさすがにひかえてあるよ。ちょっと待ってね。」
もう一度はい、と昴汰が見せた画面には【花火大会:19時〜】の文字。
「19時!? 昴汰間に合わなくなるよ!今6時ちょっと前なだけだから!」
びしっとかなが指す先の時計は17:47。
「と、とりあえず花菜乃、準備してきて!…出来れば13分で!」