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「えっ!? 隣町まで行くの!?」
浴衣を着ようと着替えかけていた時、玄関から昴汰の声がした。
『まだ準備出来てないからもうちょっと待って』
そう言いに行こうとしたら隣町の花火大会のことを告げられたのだ。
「そうだよ。だから急いでって言ったんでしょ。」
このままじゃ間に合わないかもねなんて昴汰が言う。
「それ、かな聞いてないんだけど?」
かながそう言うと、「えっ?」と言って、慌てて昴汰がLINEを確認する。
その後、少し気まずそうな顔をして昴汰が画面を見せてきた。
宛先を確認すると昴汰のお母さんだった。
見せられた画面の1番下に[それあたしにじゃなくてかなちゃんにでしょ?(笑)]と書かれている。