あっという間に合宿当日が来た。
『お願いします』
と全員で民宿の方に挨拶をする。
海に近いところでそこからバスが弓道場まで行けると言う事でこの民宿に決めたらしい。
2泊3日の合同合宿の始まりだ。
道具は先生が車で運んでくれるから生徒は自分の荷物をリュックに入れて弓道場に出発した。
K高は強豪だけあって部員数も多かった。
お互い挨拶を済ませると理久斗くんが相手の部長だよね、確か挨拶の号令をかけてたから……
仲良さげに話していた。
あの人が知り合いなのかな……
じっと見ていると目が合ってしまった。
軽く頭を下げられたからこっちも頭を急いで下げた。
「愛菜〜、行くよ」
凛華の声がして、女子の方に歩いて行った。
「理久斗、お前の学校美人な子や可愛い子が多いな」
理久斗の友達の大家叶多(おおやかなた)は理久斗に言った。
「まあな(笑)」
「嬉しそうだな、幼なじみの彼女は元気か?」
「別れたよ」
「そうか、仲良かったのにな」
「まあね、じゃあまた後で」
理久斗もみんなの方へ集まった。