みるみるうちに自分の顔が真っ赤になるのが分かった。
そんな私を見て五十嵐くんは笑いながら「かーわいっ」なんて呑気に言ってる。
「あのっ!やっぱり移動するので大丈夫です!お邪魔しましたっ!」
慌ててベッドから出ようとしたら、また頭痛に襲われて体が一時停止した。
「ほら、動いたらまた酷くなるよ?痛み止めの薬、飲んだの?」
「飲んだけど、今日はなかなか効かなくて…」
「じゃあ安静にしとくしかないじゃん。」
そう言って、五十嵐くんは起き上がり、ベッドの端に座っていた私の体に腕を差し込んだ。
「えっ!?ちょ、なに…!?」
「ほら、横になれって。」
軽くお姫様抱っこ状態になった後、ベッドにゆっくり下ろされた。