その瞬間、ガバっと起き上がった。
絡まり合っていた足も、自然と解ける。
五十嵐くんは一瞬、目をまん丸にしたけど、すぐにニヤッとして『なんだ、起きてたの?』って平然と呟いて、何事もなかったかのような雰囲気。
『今、あ、足…』
顔が火照っているのを感じながら、できるだけ声を抑えたまま抗議しようとしたら、五十嵐くんはフッと笑った。
『ごめん。温かかったから、つい。』
『なっ…!!つい、じゃないよ!もうっ』
『わり。もうしないから、ほら、横になって。』
『いや!また変なことするんでしょ?』
『しないしない。てか横になってもらわないと俺も困る。』
『なんで!?』
『松田さんと寝たいから。』
『は!?』
また私の顔が一気に熱くなる。