私の全てが変わったのは夏休みに入ってすぐのこと。お姉ちゃんに「一緒にライブに来て!」って言われたんだ。一緒に行くはずだった友達が体調を崩しちゃったから代わりに一緒に来てほしいって言われて、仕方なく会場へ行ったんだよね。
「日本のみなさん!こんにちは!」
ステージでスポットライトを浴びて歌って踊るヨンファは、誰よりも輝いて見えた。流れていく汗でさえ、どこか芸術作品のように思えて、目がただ離せなくて……。
「かっこいい」
そう呟いた時、ヨンファと一瞬だけ目が合ったような気がした。多分、あの瞬間に私は彼のファンになっていたんだと思う。
ヨンファを好きになった私は、そこから「Z」の歌を聴きまくったし、メンバーのこともネットで調べたりした。三年でやっと人並みのファンになれた気がする。
「お姉さん!お姉さん!」
ヨンファのことを考えていた私は、誰かに呼びかけられて現実に引き戻される。気が付けば目の前に三十代前半と見られる女性が立っていて、私に話しかけている。
「日本のみなさん!こんにちは!」
ステージでスポットライトを浴びて歌って踊るヨンファは、誰よりも輝いて見えた。流れていく汗でさえ、どこか芸術作品のように思えて、目がただ離せなくて……。
「かっこいい」
そう呟いた時、ヨンファと一瞬だけ目が合ったような気がした。多分、あの瞬間に私は彼のファンになっていたんだと思う。
ヨンファを好きになった私は、そこから「Z」の歌を聴きまくったし、メンバーのこともネットで調べたりした。三年でやっと人並みのファンになれた気がする。
「お姉さん!お姉さん!」
ヨンファのことを考えていた私は、誰かに呼びかけられて現実に引き戻される。気が付けば目の前に三十代前半と見られる女性が立っていて、私に話しかけている。