「おい、起きろよ」



鼓膜を刺激するのは
目覚ましの音じゃなく



低い
低ーい


男の子の声。





~微笑の貴公子?!~






「んぅ‥‥」


「んぅ、じゃねぇ。早く起きろって」




んんー?

誰よ?!
人の睡眠を遮るなんて‥




なんて考えてると‥




はあ、と小さな
溜息が聞こえたと思ったら





ギシ‥。




ベットの軋む音がして






「起きねぇと犯すぞ」





ドスの利いた低い声。






「ぅえ‥っ!?」





こ、この声ってっ!!!






その発言に
ビックリした、あたしは
目をパチくりさせる。





目の前には
綺麗な響くんの顔。