「あ、上がっていって?お茶でも入れるわねっ」



お母さんは
ご機嫌よくそう言って
リビングに戻っていった。




あーあ。
お母さん、かっこいい子
大好きだもんなぁ‥
目がハートだったよ。




それにしても‥
すっごく
かっこよくなったなぁ‥///



あたしは
チラッと横目で響くんを見て
ほんのり頬を染める。




な、何ときめいてるのっ!?



なんだか‥変だよっ!



なんて。
乙女モードに
浸ってたのに‥




「何一人で首振ってんの?気持ち悪りぃ」




横から聞こえた
低い声。




その声の主は
もちろん、響くんで。




響くんは
あたしと目も合わさないまま
リビングへと
足を進めていった。




「‥嫌われてるの‥かなぁ?」




昔はあんなに仲良かったのに‥



今は全然‥。





離れると絆さえも
薄れてっちゃうのかなぁ?




なんだか、泣きそうになった。




なんでだろう。




分からないけど‥
すごく、苦しい。