私にとっての昴も、太陽と同じだから。昴がこの世界にいたことを忘れてしまったら、きっと私は生きていけない。


昴がいたから今の私がいる。



だからとことん昴を好きでい続けるよ。




「…あれ、先客だ」




涙を拭って流星群を見上げたタイミングで、私の勤める高校の制服を着た男の子が階段を上ってきた。




「こんばんわ。ここ、すごくよく流星群が見えるんですね。俺つい最近この町引っ越してきて、ここらへん探索してたんですけど、たまたまここ見つけて。なんだか懐かしいなって…この町来たことないのに変ですよね」




目を細めて笑う男の子に、思わず立ち上がっていた。


…もしかして。




「あなた…名前は?」


「名前?日城澄晴(ひしろすばる)




–––––「生まれ変わったら、きっとまたここに来るから。だから、それまで待っててくれる?」




昴。あの約束、本当に守ってくれたんだね。



あの日と同じ流星群の下、変わらない笑顔で笑う君に私も目一杯の笑顔で返した。