この言葉は昔にも聞いたことがあるな。
『湊くんっ大好きだよ。』『うん。俺も千代華のこと大好き、必ず迎えに行くからね』
幼い頃のただの口約束だけど、俺は千代華と一緒に過ごすためになんだってした。
世界で一番愛してる千代華のために。
これが……この言葉が夢でもいい。
「…うん。俺も千代華のこと大好きだよ。」
そう言って彼女の赤い唇に俺の唇を重ねた。
そうすると、大好きな笑顔が見えた気がした。
☆☆☆
千代華side
「………ん。」
あれ?わたし生徒会室で倒れて……
ガバッと体を起こす。
ここは、……車?
「ん、……千代華…?」
…!せ、先輩っ…?
「熱は……?」
「ひゃっ……冷た…っ」
先輩の手がおでこに触れる。
わたし……、熱あったんだ……。。
「千代華……」「……はい。」
冷たさのない声に少しホッとする。