ガチャ……、





「……失礼します…」





少し声が震えながらもそう口にした。





返事も何もないな……。広いからかなぁ……





重い足を一生懸命に動かす。



先輩いる…よね。





胸が、今までで一番ドキドキしてる。




あ……、もう間に着く。、




「…………っ、」




やっぱりこの人が好きだ。




見ただけで顔が真っ赤になる感覚になるし、
胸が熱くなるような感じもする。




「っ……、湊先ぱ…いっ」





「……!!」




一瞬すごく驚いた顔をしたけど、すぐ元の冷たい表情に戻った。





「なんでここにいるの?」





会長さんが座る高そうな革ソファにとりあえず座らされる。