私は今まででいちばん強く抱きしめた。




少し震える大きな体をめいいっぱい。




「千代華っ……、、俺バレちゃったんだよ?
そばに居て………いいのっ…?」




「バレるもなにもないよっ!!だって湊くんのせいじゃないっ………」




説得を続ける。




湊くんにそんなこと言われて砕けるほど、
私は弱くないよっ……?




「大好きだよっ……湊くんっ………!!」




「………っ俺も……!」


初めて、彼の涙を見た。


その涙は綺麗だった。


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知らない思い出1,2END


千代華が知らない湊の思い出。


無くなった千代華自身の知らない思い出。


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