「よし、じゃあ行こう」




「え?ど、どこに行くんですかっ……?」





「ふふっ、なーいしょ。」





そう言ってウィンクする。


ドキ。





え?いやいや、わたし何ドキってしてるのっ
あの人には脅されて彼女になっただけなんだからっ!!






「じゃ、片付けてー……よし、行こ!」

「へ、あ…え?は、はいっ」





わたしの腕を引く手はわたしの手の方にするりと落ちていき、指に絡める。





恋人繋ぎ……っ、でも、撫でられた時と同じように不快感とかはなんもない。

やっぱ安心する。

 



「はい、乗って?」「へ?」





乗ってと言われたわたしの前にあるのは、
高級そうな大きい車。





「え?え?あ、あのっ…「乗りたくない?
じゃあ勝手に乗らせるね。」「え、ひゃ、
ひゃぁっ…」