この人絶対やばい人だっ……!






「っう〜〜……はなしてぇ……」






私のことをガッチリホールド。






わたしは抱きしめる彼の胸を叩く。




「離さない。もう絶対に…。」



そう言って抱きしめる力を強くする。





会長さんの顔をもう一度見ると、





悲しそうに、優しく笑っていた。





「っ……!とにかくやめてっ……」




「そう言う泣き顔そそられるんだよ?
分かってやってるの?」





何言ってんのかよくわからないけど、
とにかく私のことを離してくれた。




「なんで……こんなことするの…?」







涙が溢れてきて止まらない。



キスされたし、ハグされた……。





一度顔を合わしたとはいえっ……




「っう……ひっ……く…っふ」





「あーあ。顔ぐちゃぐちゃだよー?」




会長さんのせいだしっ………!