「でも、だからってご飯を食べないのは……」
「うん、それは間違ってるよね。……早く痩せなきゃあの3年に奪われる、って少し焦ってた……これからはちゃんと食べるようにするよ。……けど」
「“けど”?」
うつむいた彼に続きを求めると、ユノは顔を上げ、真っ直ぐわたしの目を見た。
「しばらく、果歩ちゃんとは距離を置きたい」
「……え」
“距離を、置く”……?
唐突な言葉に口をぽかんと開けてしまう。
凍り付くわたしを置いて、ユノはそのまま続けた。
「オレ……意志が弱いから、果歩ちゃんと普通に話せる環境だと、また自分を甘やかしてしまうと思う。……だから、ちゃんと痩せるまで……オレ、果歩ちゃんから離れて過ごしたいんだ」
「え……でもっ……」
「痩せた姿を見てもらいたい。……“痩せたら果歩ちゃんに告白する”って……決めてるんだ」
もう十分痩せたのに、まだ……。
止めようと思ったけれど、懸命な瞳に見つめられると何も言えなかった。
「うん、それは間違ってるよね。……早く痩せなきゃあの3年に奪われる、って少し焦ってた……これからはちゃんと食べるようにするよ。……けど」
「“けど”?」
うつむいた彼に続きを求めると、ユノは顔を上げ、真っ直ぐわたしの目を見た。
「しばらく、果歩ちゃんとは距離を置きたい」
「……え」
“距離を、置く”……?
唐突な言葉に口をぽかんと開けてしまう。
凍り付くわたしを置いて、ユノはそのまま続けた。
「オレ……意志が弱いから、果歩ちゃんと普通に話せる環境だと、また自分を甘やかしてしまうと思う。……だから、ちゃんと痩せるまで……オレ、果歩ちゃんから離れて過ごしたいんだ」
「え……でもっ……」
「痩せた姿を見てもらいたい。……“痩せたら果歩ちゃんに告白する”って……決めてるんだ」
もう十分痩せたのに、まだ……。
止めようと思ったけれど、懸命な瞳に見つめられると何も言えなかった。